日本文化研究家のマーガレット・プライスさん

今回は、オーストラリア人の素敵な女性、マーガレット・プライスさんをご紹介したいと思います。

先日、マーガレット・プライスさんのお宅におじゃまさせて頂きました。マーガレットさんのお家は"知る人のみぞ知る隠れ家"のようなお宅です。マーガレットさんとは数年前からお付き合いがあるのですが、その日は和服で迎えてくださいました。

お宅のあるところは、ゴールドコーストの観光地であるスプリングブルックの山の中（標高約700m）で、ヒンズ・ダムのすぐ近くです。マーガレットさんは 1980年代の初めから10数年、日本に在住して新聞社やテレビ局でジャーナリストとしてご活躍されていたそうです。「東京の神楽坂に住んでいた事がある」とおっしゃるマーガレットさんは、茶道歴30年の大ベテランです。物越しには東京、山の手の奥様のような雰囲気が漂い、和服がよく似合っていました。 ご自宅は山の斜面に建てられていて、室内は日本のアンティーク家具と民芸家具が調和したディスプレイになっていました。ベランダからはゴールドコーストの 街やビーチ沿いのハイライズが、くっきりと見えています。モダン和風の室内からの、絶景の庭のコラボレーションがとても贅沢で素敵な空間でした。写真をご紹介しますね。

実はこの隠れ家風のお宅はカフェになっていますが、大々的な宣伝は行っていません。マーガレットさんのオリジナルメニューは和菓子が添えられて、3種類の日本茶のテイスティングになっています。そこでお茶の解説と楽しいおしゃべりを行っています。また、母屋から趣のある小路を通って行くと、離れに茶室がひっそりと建っています。本格的な造りのこの茶室で私達は薄茶のお手前を披露して頂きました。

このカフェは、スプリングブルックの観光を終えて、休息に立ち寄る地元のオージーにも大人気です。日本人のお客様のためには、マーガレットさんは日本語でお茶の解説とおしゃべりを行ってくれます。和菓子はマーガレットさんが心を込めてていねいに手作りしたもので、お味と見た目はまったく本物でした。私達日本人からみると、外国人であるマーガレットさんは日本の文化をしっかり受け継いで、自分の国で広めてくださっているのです。機会がありましたらマーガレットさんの隠れ家をぜひ訪ねてみてくださいね。カフェは人数に制限がありますので予約制になっております。