歯科検診のすすめ(広報7月号の町長コラム)

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 私が幼少期の頃、一番嫌いな場所は歯医者だった。虫歯になるたびに連行され、「キィーン」とうなる機械の音に激しく抵抗するので、椅子に座った途端に皆に押さえられていた。そんな私が、現在は6カ月に1回、定期歯科検診を受診している。歯の状態が健康のバロメーターとなり、痛さを感じないまま進行する虫歯を未然にチェックし、クリーニングもしていただき、10年以上も続く日課となっている。
 厚生労働省調査では、50歳以降では32本の歯のうち、平均して2年に1本以上の歯を喪失し、60歳では自分の歯が「17・8本」という衝撃のデータも公表している。特に歯周病と糖尿病の因果関係は明確であり、喫煙者は歯周病にかかりやすいことも報告され、最近では認知症との関係も研究されている。
 年齢を重ねても健康な歯を保つためには、日々の丁寧な歯磨き等が大切であり、町でも40歳以上の方に町内の「鷹栖歯科」と「くりやま歯科クリニック」で受診できる『無料歯科検診』を推奨していることをご存じだろうか。申し込みは町の保健師に電話(87―2112)して受診券を送ってもらい、詳しいことは電話で聞いても簡単にできる内容だ。
 健康な歯は、家族や友人との楽しい時間となる食事や会話に、欠かすことのできない大切なものだ。コロナ感染症が収束し、マスクが取れた暁には、満面の笑顔と真っ白な歯が輝く健康な毎日となるよう「歯科検診」をお勧めしたい。

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