令和の開拓者(広報5月号の町長コラム)

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  真新しいランドセルを背負った小学1年生が元気に登校し、交通安全指導員の皆さんが見守り、交通ルールを指導してくれる光景を見ると気持ちが明るくなる。
 今年度のスタートとなる4月1日の人口は6705 人。昨年同日と比較して37 人の減少となった。しかし、出生者数と死亡者数の比較である「自然増減はマイナス69 人」に対し、転入者と転出者の人口差である「社会増減はプラス32 人」と大きくプラスに転じた。ここ最近は社会増減が拮抗し、プラスマイナス10 人前後で推移していたので、若い世代の多くがこの町を選択して引っ越しされてきていることは、子育てしやすい「あったかすな町民とのまちづくり」が実を結んできていると思いたい。
  担い手農業者も平成30 年度からの4年間で24 件が就農し、農地と地域コミュニティーを守ってくれており、今後の地域の中心となる経営体数約230件のうち約1割を占める数字だ。
  あったかファーム卒業生も地域に根差した営農活動を目標に春作業に汗を流し、今年も後継者のいない水稲農家に継承事業で1家族が移住され、研修をスタートさせた。
  コロナ感染症や不穏な国際情勢の先行き不透明な時代、私たちの命を育む「農業」への関心が間違いなく高まっている。消費者に目を向け安心安全の愛される農産品を届けるために、鷹栖の大地に根を張ろうとしている令和の開拓者とその家族を温かく応援したい。

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