「コロナウイルス感染症」と「あったかす」(広報10月号の町長コラム)
8月27日から北海道にコロナ感染症による『緊急事態宣言』が発令。旭川市でも高校生など若者世代を中心にクラスター感染が起こり、鷹栖町でも圏域全体で予防する観点から、公共施設などを臨時休館し、皆さまにご協力いただいた。
町内でも感染者が出ているが、施設などでのクラスター感染には拡大しておらず、いかに感染対策や予防行動が重要であるかを思い知った。職員それぞれの日頃からの工夫と努力に自然と頭が下がり、心から敬意と感謝を申し上げたい。
実際に町内の学校教員が感染した際には、上川保健所も即応で、関係する子どもたちと教員にPCR検査を実施。全員の陰性確認に胸を撫で下ろしたこともあった。
後日、校長が「感染が確認された時は冷静に事実を受け止め、保護者への連絡やマスコミ発表も行い、最善の対策内容をお知らせしました。保護者からの問い合わせや犯人探しのような電話もあるかもしれない、と覚悟をしていましたが、そのような電話は一本もありませんでした。皆さんが子どものために学校のために、保護者として今、何が必要なのかを、真剣に考えてくれている姿勢が感じられ、鷹栖町が大切にしている『あったかす』の本当の意味が解りました」と話されたことが深く心に残っている。
コロナウイルス感染症はカタチを変えて迫ってきているが、人を思いやる「あったかすな気持ち」は、確実に町に息づいている。