新たな時代を楽しむ(広報3月号の町長コラム)
例年であれば、1、2月は新年会や総会、屋外イベント、発表会、地区文化祭など、日頃の活動を発表し、たくさんの人々が集まる季節である。私と教育長も文化祭の舞台に上がるために、カラオケの選曲に迷走していたのを思い出す。
今年はコロナ禍で行事を中止する場面が多い中、3密にならない計画を立て、町民の元気と感謝の思いを紡ぐ新たな行事も企画された。
たかす地区誕生まつりでは、町民手づくりの紙袋ランタンが700個以上も集まり、住民センター駐車場に並べられた。それぞれに思いが込められた作品は、医療関係者や周りの方への「感謝」や「ありがとう」の言葉もつづられ、冷えた身体を温かく包み込んでくれた。一方、パレットヒルズでは地域おこし協力隊の菅野さんが普及している「雪板」の滑走会を開催し、スノーサーファーの山内一志さんをゲストに迎え、約20名が参加した。
晴天の中、山内さんのデモンストレーション滑降に始まり、参加者が気持ちよく滑り降りる姿や、転倒し頭から新雪に飛び込む姿に大いに盛り上がりを見せていた。午後からはスノーシューでの散策体験を開催し、講師の鳥羽晃一さんから動物や植物の生態などを楽しく学び、自然の中で心地良い時間を過ごした。
「鷹栖には何もない」と言われることがあるが、コロナ禍の新しい時代を生きる未知のフィールドに目を向けると「ひと」「モノ」「コト」それぞれに無限の可能性が広がっている。