コロナ禍と「はたちのつどい」(広報2月号の町長コラム)
1月10日に「はたちのつどい」が、たかすメロディーホールで開催され、新成人47人が出席し、新たな門出を祝うことができ、感無量であった。
開催にあたっては、打合せ段階から全国でコロナ感染症患者が増加し、近隣市町では大規模クラスター等も発生。各地で式典中止や延期の決定がなされる中、実行委員と教育委員会で、感染症対策や当日の運営、安全策なども話し合われていた。
最悪の場合も想定しながら、状況を見守っていたが、年末年始は地域の感染者数が低く推移し、無事挙行に至った。
式典では、新成人代表の渡邉虹希さんが羽織袴姿で堂々と「自分を信じて、たとえ失敗したとしても、すぐに前を向き自分らしく努力しよう。人の目を意識しすぎて、自分を見失うことはやめよう。コロナ禍で変わりゆく世界の荒波に負けず、やりたいことを叶えられるよう努力し、悔いのない人生を歩んでいくことを誓います」と語った表情は、凛として清々しく、後日、北海道新聞でも紹介された。
今回の式典には、コロナ禍で出席を望んで叶わぬ環境の新成人がいたと推察される。教育委員会では実行委員の想いを考慮し、多くの仲間や支えてくれた皆さんに成長した晴れ姿を伝えるために「はたちのつどい」の模様を町ホームページで配信する計画だ。
多感な時間を共に過ごし生まれた友情や家族や恩師への感謝の気持ちは、ふるさとに温かく芽吹き息づいている。