生涯元気なまちづくり(広報6月号の町長コラム)
全国地域包括ケア研究会が鷹栖町と美瑛町を会場に催され、全国から130人を超える福祉関係者が、先進地研修をされた。
地域包括ケアとは、「住民と町とサービス提供事業者が協力し、多くのサービスなどを組み合わせ、安心して老後を過ごせる地域をつくること」をいう。
鷹栖町では、社会福祉法人さつき会が高齢者福祉事業の主翼を担って30年以上となるが、地域住民も「自分が将来お世話になりたい施設や生活環境を共に考え、法人任せではなく、自分たちも行動し、住み良い理想の郷つくり」の実践を積極的に行っている。
成果として、北野地区のぬくもりの家えんの「朝市」やフィットネスクラブ「コレカラ」のサポーターさん、あったかすリハビリ体操指導士さんなど、地域の方々が活躍する姿が当たり前の日常として見ることができる。一般的に想像される施設の暗いイメージではなく、高齢になったら「行きたい施設」であり、地域の人たちがたくさんいらっしゃる楽しい空間となっていることに、多くの参加者が感銘を受けていた。
2025年には、団塊の世代が75歳以上となり、日本は高齢社会のピークを迎える。
高齢者介護に携わる人材不足も懸念されている中、鷹栖高校の生徒たちが「介護初任者研修」で学び、多くの町民の方々が生涯元気な生活を送るために趣味活動や介護予防運動、ボランティア活動に汗を流す我が町の取り組みに全国からの注目が集まっている。