令和の初めに (広報5月号の町長コラム)

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5月1日に、ほぼ200年ぶりとなる歴史的な皇位継承がつつがなく行われ、元号が「平成」から「令和」へと継がれた。

平成の時代を振り返ると最大の変化は、IT技術の進歩であり、スマートフォンがあれば、いつでもどこでも世界中の様々な情報が得ることができ、人工知能・AIが過去の膨大な情報をデータ化し、人間以上の情報量を一瞬にして、導きだす時代となったことだ。

しかし、便利な時代だからこそ人間でしかできない確かなことをもう一度考え直さなければならないと、私は強く感じている。便利なIT機器は、人の心を感じ取ることや心に寄り添うことは決してできない。人は失敗して学ぶことや、挑戦して得る想像力や責任感、充実感が成長の糧となり、応援してくれる人のありがたみを知ることが、自分自身の人間力、町の地域力を醸成させると信じて疑わない。

安倍首相は、新元号決定後の談話で「令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つと言う意味が込められています。一人一人の日本人が、明日への希望と共に、それぞれの大きな花を咲かせることができる。そうした日本でありたい」とおっしゃられた。

鷹栖町にも、家族との時間や新しい絆、恵まれた環境を求めて、全国各地から移住されてきている。希望に燃えた色とりどりの花が、町内の至るところに咲く花と一緒に咲き誇れるよう、これからも新たな大地を耕したい。

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