鷹栖地区住民センターに想う(広報12月号の町長コラム)
昭和45年10月に当時、鷹栖町福祉会館として開館した鷹栖地区住民センターが役割を終え、去る11月17日に新鷹栖地区住民センターがプレオープンした。
前センターと比較すると3階建から皆さんが利用しやすい平屋建となり、北海道産木材をふんだんに使い、床面積も約1,400平方メートルから2,000平方メートル強に拡充した。特に、図書室の充実は一見に値するものであり、読み聞かせの部屋や学習もできる読書室、また連結する「つながる庭」は、
人と文化とまちをつなぐ空間となっている。蔵書も最終的には、現在の3倍の3万冊を配架し、新聞全国紙5紙、毎月20誌以上の月刊誌が迎えてくれる。
これまでに多くの町民の方にご意見やアイデアをいただき、開館の運びとなった。館内には注意喚起の張り紙を極力張らず、たとえば、子どもたちが騒いでいる時は「地域の私たち」が、その場で注意し社会のルールを教えて、健全に育てようと話している。
「あれダメ、これダメ」では、子どもたちの発想や行動を制限してしまい、終いには「書いてなかったから、やってもいいしょ」なんて、言われかねない。
地域の「おっかないおじさん・おばさん」の子どもの将来を考えた「叱り方」こそが、本当の優しさであり、当然、大人はいつも『子どもたちの鏡』となる心がけが必要だ。
町民の皆さんに愛され、新たな絆や可能性が生まれる住民センターの成長が楽しみで、私もついつい足を運ぶ日が増えている。