北海道農業への期待(広報8月号の町長コラム)

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 北野地区の国営緊急農地再編整備事業が、平成25年度の調査設計以降、工事も順調に推移し、今年度工事を加えると690haのうち、約70%強の整備が進むこととなる。水田の大区画化や地下水位制御システム、農道整備などもあり、労働時間の縮減に伴い、ハウス野菜の経営面積拡大やスマートフォンを活用したICT農業への地域挙げての取り組みに力強さを感じている。
 何より心強いのは、後継者としてUターン・Iターンの農業者が増え、消防団活動等の地域活動にも積極的に参画し、地域力も向上していることだ。先般、北海道の国営事業協議会役員として上京し、動画を使って当町の事業を齋藤健農林水産大臣に説明できる機会に恵まれた。
 鷹栖町の2haを越える大規模水田で行われた自動走行田植え機での作業や、地下から均等に用水をかん水し、お米を直播する作業画面に関心を持たれ、「農業者の皆さんが創意工夫をしながら、消費者が喜んでくれる農作物を生産しているのですね。北海道は、百数十年前は荒地だったのに、酷寒の中、機械もなく人間の力だけで、よくここまで広大な土地を開拓したと思います。これからもこの豊かな農地をより有効に活用
できるように、私たちもしっかりやっていきたいと思います」とエールをいただいた。
 齋藤大臣からの先人へのご労苦と現在も努力を重ねる農業者への敬意の言葉に、鷹栖町の農業が誇らしく、あらためて期待の大きさも痛感した。

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