鷹栖町名誉町民(広報12月号の町長コラム)
永年にわたり、本町の医療・福祉の発展に心血を注ぎ、ご尽力いただいた浅井基典先生への【名誉町民推戴式】を、11月5日に挙行させていただいた。
巻頭で紹介されているが、最初の町とのご縁は、村立診療所長で着任された昭和33年にさかのぼる。その後、昭和43年には当時赤字続きであった診療所を廃止し「個人医院で経営をお願いできないだろうか」という町の要望を聞き入れてくださり、個人医院として浅井医院を開院。
以来50年余にわたり、「私たちの一番身近な医院」として町民の安心と安全を守られ、高齢者介護施設誘致にもご尽力いただいた功績は大きい。
開院当時の浅井先生夫妻のお写真を拝見すると、斜めに傾いた玄関前で真っ直ぐに写る若いお二人が印象的で、「この時代は、家には隙間から雪が入ってくるのが当たり前で、それでも鷹栖のことを分からない私たちに優しく接してくれた皆さんにずいぶんと助けられました」と目を細められた。
推戴式の後、関係者主催の祝賀会も催され、浅井先生は「信頼できる職員に恵まれ、医院では、全てにおいて大過なく処置できた。今後も町民の皆様の健康と発展をお祈りしたい」と謝辞を述べられた。
式典後には「懐かしい人たちともお話でき嬉しかった。今度は食事でもしながら、また楽しい時間を過ごしたいですね」と語られた。いかなる時も感謝を忘れない町民に永遠に信頼されるホームドクターであり、敬愛される浅井先生である。