民生委員児童委員に支えられ(広報8月号の町長コラム)

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厚生労働大臣から委嘱を受けた「民生委員」制度が今年で100年を迎えた。

鷹栖町の委員は22名が在籍し、高齢者などの訪問見守り活動や育児不安を取り除きたいと始めた1歳児宅に訪問する「ハッピーメッセージ運動」など、地域で安心して生活できるよう地道な活動をされている。私が福祉課(現健康福祉課)職員時代には、女性委員さんに開設当初の「子育て支援センター」の育児ボランティアをお願いしたこともあった。

センターを開設し職員を配置したのはいいが、職員一人では母親からの育児相談時に、幼児を世話する人が不在になると言う。ちょっと考えれば分かる話だが、恥ずかしながらそこまで頭が回らなかった。委員さんに正直にお話をして、無理言ってすぐにボランティアをしていただいた。

ある日、委員さんから「ママさんたちの考え方がわかって、勉強になりました。息子のお嫁さんもきっとこうだろうって。相手の気持ちが分かるようになって、ボランティアをさせてもらって良かった」と言われた。無理なお願いを承知していただき、申し訳ないと思っていた私に、その謙虚で前向きな言動は心の奥まで響いたことを覚えている。

少子高齢化や核家族化が進み、家族のカタチが変わりつつある中、委員さんの活動範囲が広がっている。時代の変化を柔軟に受け止め、今日も町民の幸せを願い、一つひとつが心に届く、丁寧な仕事をされていることに感謝したい。

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