念願の全国優勝(広報3月号の町長コラム)

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全国中学校スキー大会で、鷹栖中学校3年生の栃谷和さんが、クロスカントリースキー競技(フリー)で初優勝を果たした。心から祝福の拍手を送りたい。

彼女は、中学1年生、2年生時の北海道大会で優勝し、全国大会でもフリー種目でそれぞれ3位、準優勝と順位を伸ばしてきていた。特に昨年は、地の利もある名寄市での全国大会開催でもあり、レースでは最後の力まで出し切り、倒れこみながらゴール。納得の滑りにもかかわらず、勝ち運に見放されたように、わずか1.2秒差で準優勝となり、悔しさで涙を流していた姿は、忘れられない光景であった。

最終学年となる今年は、「優勝」の二文字が重圧にならないかと心配していたが、「有言実行」の日本一となり、本当の意味で彼女の努力と精神力は、日本を代表するトップアスリートに成長したと確信している。顧問の上杉先生は、自身のトップ選手としての経験を踏まえた指導で、スキーワックス調整も選手に任せ「自立心」を養う教育を徹底したことが、競技以外の個々の潜在的な能力を引き出しているように思う。

3年連続で全国大会に出場した同級生の照井選手と妹の栃谷天寧選手(1年生)はライバルの存在でもあり、一年を通して切磋琢磨しながら、苦しいトレーニングを乗り越えてきた「チーム鷹栖中」全員で掴み取った優勝といっても過言ではないだろう。

今や彼女たちは、世界を見据えて歩み始めている。

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