「ゆとり農育」のすすめ(町長の広報5月号のコラム)

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町で初めてとなる中長期的な農業振興計画を示した「農業ビジョン」を3月に策定した。

この計画は、農業者と農業関係団体の方を中心に組織された検討会(計12回開催)で討論され、課題であった後継者対策や農地集約保全、農産物の販売などを解決するべく、多岐にわたる農業構想となっている。

鷹栖町は水稲中心の農業地帯であり、最初から農地や大型機械に投資して就農することは難しい現状から、新規就農者が研修できる『担い手研修センター(仮称)』開設に向け、今年度から調査研究を始める。また、首都圏で開催される「新農業人フェア」での就農相談会に初参加を予定し、大学生を対象とした「インターン事業」も企画するなど、農業体験を通じて、町を広くPRしようと考えている。

北海道の農業に憧れを持つ若者は多くいると思う。夢だけでは生活が成り立たないのも現実だ。しかし、農業者自身が農業を悲観するのでは、新規就農を目指す人は「夢」さえ語れない。時間に追われ、自身や家族の時間さえ持てず毎日を過ごし、日々の生活に悩んでいる人たちが多くいる日本の現実もあるのだ。

「農業はいいぞ。家族の時間が豊かに楽しめ、自然と語らい、一生懸命働けば、たくさん稼げる。何より日本の食と自然と未来を創っていることが、私たちの誇りだ。」と、自信を持って言える鷹栖町になれば、後継者不足に悩むことはない。

農業者の方と共に、これからの「ゆとり農育」を考えてみたい。

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