鷹栖町版CCRC構想
都会中心の成長を変革し、地方の活性化で日本の発展を躍進させようと「まち・ひと・しごと創生総合戦略」が、い良いよ本格的に始まる。
町では昨年10月に戦略を策定し、3月には「鷹栖町版CCRC構想」計画に対し8千万円の国庫補助金の交付決定を受け、これを財源に新たな町づくりに取り組む。
CCRCとは、「高齢者が健康のうちに住みやすい地方に移住する」イメージを持っている方もいると思うが、鷹栖町版では「あらゆる世代が生涯にわたり心とからだを健康に保ち、農村部・市街地に関係なく、人間らしい豊かな生活を送る」ことを目的としている。
具体的に言えば、農村部で生活が困難になってきた場合は町内の市街地へ転居し、空き家となった家屋には若い世代が移住する『住み替え』を推進することも考え、今年の予算には「サービス付き高齢者住宅建設支援」や「空き家改修支援事業」を盛り込んだ。他にも住宅建築支援事業では、「近居・Uターン加算助成金」を設け、町内に子どもたちが住宅建築しやすい環境づくりを進め、「子育ても安心、高齢になっても安心な生活」を目指している。
「よそ者が町を変える」と言われることもあり、移住者を積極的に呼び込もうという動きがあるが、私は「ふるさとに帰る」ことができる町が、「本当に住み良いまち」とも考える。
子どもが親となり、親のありがたさを知る。親が高齢となり、地域の交流や信頼のもと、家族と喜びを感じて生活する。
町の「絆」は、人から人へと温かく繋がっている。