満天の星空

更新日:

  • Twitterでツイート
  • Facebookでシェア

ペルセウス座流星群が一番の見頃となる8月13日にパレットヒルズで「星空観測会」を開催した。講師は、私が教育委員会職員時代にお世話になったご縁もあり、元北野小学校に勤務していた加藤雅彦さん(旭川市科学館サイエンスボランティア)に快く引き受けていただき、約50人の家族連れが参加し、用意されたブルーシートの上に寝転び、夏の星空を楽しんだ。

お盆前後の天候は、大気が不安定で大雨警報が毎日発表されていたが、13日の午後7時頃からは奇跡的に晴れ、最初に天体望遠鏡で「土星と土星の月」を見せていただき、空が漆黒へと変化するにつれ、煌めく星たちが空を覆い尽くしていった。

東の方角に最初に現れたのは、こと座の一等星「ベガ=おり姫星」。次にわし座の「アルタイル=彦星」が光り、条件が揃えば肉眼でも二つの星の間に、天の川が流れるという。そして「夏の大三角形」の最後に、はくちょう座の尾に輝く「デネブ」が出現。見上げた天空には、流れ星も自由に泳ぎ始め、全ての人が心を躍らせ、息を呑みこんだ。

8時23分には、北斗七星の斜め上に突然、油井さんが乗船する国際宇宙ステーションがマイナス二等星(一等星より更に明るい)の輝きを放ち、1分くらいだったろうか、北から東にゆっくり動き始めると歓声が聞こえた。

ただただ空だけを見上げた2時間の時空旅行は、町民の杜・パレットヒルズに贅沢な空間と時間があることを教えてくれた。

ページトップへ