国産国消のすすめ(広報たかす11月号より)
「猿払のホタテは美味しいわー」と大好評だった9月30日の「たかすマルシェ」。地域おこし協力隊の礒野さんとあったかファームの久保田さんが猿払村とのご縁を繋ぎ、今回のホタテ産直イベントの開催と相成った。イベント前日の早朝に出港し、ホタテを水揚げし11時ごろに帰港。洗浄、袋詰め、発泡スチロール箱に氷詰め作業の後、冷凍車に搭載。鷹栖町には夕方に到着し、エンジンをかけたまま鮮度を保ち、翌日9時半から販売を開始した。限定200箱の販売に100名以上が列をなし、10時前には完売の人気であった。 昨今の国際情勢でホタテ輸出に悪影響が出ているタイミングでの開催に、猿払村
の伊藤村長も駆けつけ「たくさんの方に来てもらい、声を掛けていただき、本当にありがたい」と感謝の言葉が幾度も聞かれた。 漁業や農業で生計を立てる地域では、国際情勢や国の政策で生活が一変するような事態も起こりうる。それでも忍耐強く、今できる仕事に黙々と汗を流す人々が尊く、私たちの食料を守ってくれている。 町内の農業を営む方々も資材高、飼料高、燃料高などで経営が苦しい中でも安全で美味しい農産品を届けるために誠心誠意の努力を重ねている。 9月の町議会に全町民に鷹栖町産の新米5kg を支給する事業を提案し、可決いただいたが、これを機に農漁業の方たちの苦労や努力などが食卓の話題となり、地元農産物を大切にする「国産国消」が進めば嬉しく思う。