地域づくりの再スタート(広報たかす7月号より)
6月1日に役場の機構改革を行い、新たに「まちづくり推進課」を創設した。
町内には農村部と市街地があり、それぞれの地域で就業構造や年代層、生活などが違い、社会問題や悩み事も異なるのが現実だ。行政が陥りがちな机上計画主義から地元住民ファーストの現場主義で仕事を進めるのが「まちづくり推進課」であり、地域住民が地域課題を出し合い、真剣に話し合い、方法を見つけ出すために、役場職員と協働で取り組む傍ら、各地区には「地域運営組織」も設立していただいた。
今までの各地区活動は、公民館活動としての生涯学習活動が大半を占め、ともすればイベント・事業開催に労力を費やし、本来の「幸福を感じて住み続けられる地域づくり」とは、少しずつ距離が広がってきていると感じていた。
今年度からは、地域の自主性を更に重んじ、住民センター事務局員(従来の公民館主事)の外に、新たに集落支援員も配置し、まちづくり推進課職員も地区担当制とした。
早速、町長とのまちづくり懇談会でも新しい事業の紹介や取り組みに対しての議論も活発に行われ、良い意味で各地域の差別化と競争が起きる予感を肌で感じた。
キーワードは「他人ごとから自分ごとへ」の意識改革である。持続可能な地域づくりは、楽しいことも苦労することも一緒に行動する連帯感から生まれる。議論だけでは進まない。責任ある行動に移し、地域づくりの再スタートとしたい。