ゼロカーボンと豊かな自然環境(広報たかす4月号より)
地球温暖化が叫ばれている昨今、北海道でも気温は直近100年で約1.6℃。旭川地域では1.9℃上昇しているという。その影響で激しい雨が降る頻度が増加し、台風の上陸や春には蝦夷梅雨も珍しくなくなった。
特に北海道は積雪寒冷地であり、灯油やガソリンなどの化石燃料の使用量が多く、温室効果ガス排出量は全国平均の1.3倍であることも知り、今年は暖房熱を有効に使うための「断熱窓改修」に町からの助成金を予算化し、加えて講師を招き「断熱講演会」も計画している。
また、二酸化炭素吸収源として森林の役割が注目されているが、これも樹齢が40年を超えると吸収量は頭打ちとなり、除間伐や植替えが重要であり、日差しを浴びて呼吸する若い森林を創る努力をしなければならない。
パレットヒルズの天然林も老木(樹齢約80年)であり、面積にして0.3haの植替えを検討していたが、旭川ガス(株)様から包括連携協定および「企業版ふるさと納税」で寄附いただくことと、会社としても「環境に寄与した地域貢献活動として植樹を行いたい」と、ありがたいお話をいただいた。
町民手づくりの杜であるパレットヒルズは、この地域では桜の名所として、そしてキャンプや自然体験の場所としても多くの方々が訪れる場所となっている。今後は地域の森林として新たな役割を担うことになりそうだが、家族や友人と大切な時間を楽しめるみんなの森林としても育てたいと考えている。